![武蔵野の風景写真](https://furukawatei.com/wp-content/uploads/2020/05/4d78c129ab17342861d5384c6e1df76a-800x533.jpg)
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中二病者たる・・・。
私は、エレファントカシマシの曲の中に、すごい〈東京〉を求めてたんですよね。
東京へのあこがれがあって・・・。
で、東京へのあこがれが、マンガの世界が東京のイメージとつながってるからなんです。
学生のころとかに、買ったり、友達と貸し借りしてたマンガ(電車の中で読んだりしてたんですけど)は、東京の町の中に生きてたんですよ。
でも、自分が好きなのって、都会としての東京とかじゃなくて、東京の田舎?下町なんです。
東京で働きたいとかいうあれじゃなく、もう暮らしてたい、んですね。
その、実際の現実、ではなく、イメージしてる風景をエレカシの音楽は見せてくれたんですよ。
だから、マンガの世界の風景に自分がいる感覚で、エレカシの曲の世界にあこがれてるのかもしれないですね。
東京ノスタルジーみたいなのを感じるんです。
マンガとかゲームにもいろいろジャンルとかあるんですけど、私的に一番しっくりくる、心地よい、ノスタルジーを感じるのがこういう世界観なんです。
今から永遠の中二病たる私が、ちょっと振り返っていきます。
エレカシ東京ノスタルジー。
どの曲に中二病を触発されるか、またそれらの曲の、どういったところに中二病をそそられるのかを探していきます。
1.「sweet memory」
「sweet memory」、これです。
この「good morning」期特有の、乾いた、ひなびちゃってる感じ。
最高なんですけど。
(この曲、絶対シングルでいけましたよね・・・。)
結論を通して、言いますとですね、中二ポイントは、
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何それ。
中二ポイントは、曲の終わりの、「路地裏を突っ走る」です。
この曲の内容はストーリー仕立てになってまして。
曲のはじまりで結構恋人とのいい感じの甘いやり取りを歌っているんですよね。
(けっきょく中盤で失恋した・・・)
で車で(たぶん泣いてる)走りまくるという流れなんですけど。
ここであいかわらず、宮本さんの余人にマネできないワードセンスが爆発。
どこを車で走ったかが列挙されていきます。
えっと「高速」「山ん中」「海浜を」とか分かりますよね。(デートコースであるか・・・。)
恋人との「スイートメモリー」が浮かびますか?
「星空」・・・2回言ってますね。「ビルん中」まで走ってますね。
「路地裏」。
これ、ここです!
すごいこの「ろじうら」というワードに中二感を刺激されちゃうんですよね。
自分、「ろじうら」にすごい東京を感じちゃうんですよ。
ろじうらってどこでもあるんですけど、そこにドラマが起こるのって〈東京〉の感じしませんか?
(「ろじうら」自体身近な単語だけどあまり歌の歌詞には出てこないような・・・。)
(いつだってマンガの不良のケンカはろじうらですしね。)
2.「武蔵野」
・・・この曲、やはり別格ですか。
中二病・・・。
私が思う、渇望?とかそのあこがれて、でも決して手にははいらない夢、マボロシ。
この「武蔵野」という曲は、まさにそれを求めてる歌なのかもしれませんね。
「観念」っていうんですかね。
(・・・ベースかっこいいですよね。)
実は自分、エレカシで中二って思ったとき、瞬間的に「武蔵野」が出てくるんです。
「おれはくうきだけでかんじるのさ♪」
・・・もう中二じゃないですか!
・・・自分がエレカシの曲を聴いて、その夢に、あこがれに出会うとき、だから間接的に出会ってるんですけど・・・。
宮本さんは直接に会ってるんですよね。
でも、そこにあこがれて、「ニヒル」って言ってるから空、虚ろってことですよね・・・。
そう感じるってことは、宮本さんも手にはいれてない、あこがれとの〈接触点〉にただ、立っている、そこまでなんですよね。
なんか「川」がいうワードあって、「かわら」、「土手」をイメージしちゃうんですけど。
やっぱり、正しいんですよ。かわらに立ち、眺めているだけ・・・。
でも「武蔵野」っていう言葉のセンスが絶妙。
この地名、地方の人間でも知ってるじゃないですか。
でも「しぶや」とかじゃない、「ねりま」とかでもなく。
「武蔵野」っていう地名がいい距離感で。
ちょうど想像力がうまく働くんですよね。
うん。
感動的だけど。
〈喪失〉の歌ですよね。
たぶん10代、10代の前半とかでこれ聴いてたら一生残るんじゃないですかね。
呼び戻せ、我が中二代。
今回エレファントカシマシ、永遠の少年時代を夢見させる5曲、といってもいいです。
私、オタクよりだったんで、完全なオタクじゃなかったんですけど。
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マンガ漬けだったじゃん。
それこそマンガの中のオタクにあこがれてたんですね・・・。
そういうハンパな自分に?これらの曲はもう尋常じゃない琴線の触れ方をしたわけなんです。
3.「赤い薔薇」
「明日に向かってはしれ」収録の「赤い薔薇」ですね。
この曲は、もうサビなんですけれども。
はじめは、「くわえたばこ」「赤い薔薇」なんて、大人の雰囲気、なんですけれど。
サビで「オレ」ではなく「ぼく」と言っちゃうんです。で、「ひた走る」ですよ!
(2番で「オレ」って言ってるんですけど。)
この、恋人を(女性ですね)、「薔薇」と喩えたり、「ひた走る」という、漠然としてますが、強烈なエネルギーが。
少年のころの、盲目的なあこがれを指してるんだと思うのですが。
しかもこのときの〈声〉のかわいさがちょっとずるいですよね。
「ボクはひったーはしぃるぅ!」・・・最高なのか。
このフレーズが、中二病をもよおすのです・・・。
4.「四月の風」
今?の宮本さんってこう街を徒歩で歩くイメージなんですけど。
(散歩が好きっておっしゃってましたし。)
少し前は、車の免許がとれてうれしくてずっと車運転してた、と言ってましたけど。
そうやって、エレカシって「歩く」とか「車を走らせて」って歌詞多いじゃないですか。
この「四月の風」はね、自分「自転車」のイメージが、すごい浮かぶ曲なんです。
(これが収録されてる「ココロに花を」に「Baby自転車」って曲もありますね・・・。)
こう立ち漕ぎでこいでて、ほっぺたに風があたって。
まわりに友達がいて、学ランとか着てて。(たぶんカッターシャツ、ですかね。)
(そういえば白シャツのとき、宮本さん、学生みたいに見えるのかな?)
この「四月の風」の風は、こうやって自転車でふざけて走り回ってる学生のほっぺたに当たる風、なんですよね。
川沿いとか(またかわら?)にこうズラッと桜が生えてて、そういうところを自転車で乗って走っていく?
そんな感じ、このイメージもやっぱマンガから来ちゃってるんですよ。
なんか、ぴったりしすぎてるんですよね。
で・・・。
5.「はじまりは今」
はい。
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これは完全に中二だよね。
はい。弁護の余地がないかと思われます。
これほどの中二感って貴重ですから。
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中一といってもよいぞな。
た・ぶ・ん、EPICの頃も含めて、一番若い、年少な宮本さんがここにいます。
(ホント、子供みたいな?)
「弟」みたいな感じがしませんか。
まだ本も一冊も読んでない、無垢な心、というんでしょうか。
純粋な、夢を信じきってるところがね、あって。
・・・。
この歌詞の「髪を、なびかせて~」のとこが、1番は「ぼく」で、2番は「きみ」になるんですよね。
この少年たる「ぼく」が髪をなびかせて、というのが、マンガとか、ゲームの主人公みたいですよね。
この「きみ」もね、花を届ける対象なんで、女性かな、とは思うんですが。
ちょっと中性的なんですよね。
あ、これこのころの宮本さんの声質もそうなのか・・・。
この歌詞の舞台となる〈町〉も、東京の町なのかと思うんですが、どこか現実じゃなく、フィクションに存在する町、という気がします。
・・・「愛と夢」もいいですよね。
再び我を誘惑せし、悪魔のささやき。
・・・以上5曲がですね、その東京ノスタルジーが中二病を発症させる、そんな曲を示してみたんですけど、でも。
もう1曲だけ、あるんですけど。いいですか。
これ、だいぶ時代があとになっちゃうんですけど・・・。
この曲でぶり返しちゃったんですよ。
6.「明日への記憶」
「悪魔のささやき」収録、「明日への記憶」ですね。
こっこれは素晴らしかった。
・・・。
自分の世界にひたれる内容の詞で、ミュージックビデオも、宮本さんがこう手を空にかざしたりして。
(こう顔半分手でおおったり、とか。)
ちょっとナルシストっぽいんですけど。
(もちろん宮本さんがやるからかっこよくなってますよ!(爆))
はあ・・・。
この曲30過ぎてんのに一時期脳内再生されまくっちゃって、ヤバかったんです。
(名曲すぎませんかねこれ。)
とくに2番の歌詞のとことか。
ずっと途絶えてた中二病がぶり返してきちゃって。
この茫然自失感が。
2番のサビの「おれはふりむいたー」から「まどにうつってる」のとこ。
この虚無感。
・・・ひさびさにひたれましたね。
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おそろしいことよ・・・。
まとめ。
これはなんでしょうね・・・。
この共感(ちょっと都合のいい共感なんですけど)はどこから来ているのかと。
私的(全員には当てはまらないんですけど)中二感を刺激するワードが、随所にあったんですよね。
そして今でも変わらず、これらの曲が、私を学生時代の夢に、あこがれに、引き戻そうとするんですよね・・・。
我が悪魔のささやき、ですね。
マンガ読むか・・・。
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