エレファントカシマシ、その雄大な旅路におろした錨「MASTERPIECE」。

エレファントのイラスト エレカシ
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エレファントカシのアルバム「MASTERPIECE」のジャケット写真

このミヤジの顔。なんか余裕です。キメ顔ですね。

エレファントカシ、21枚目のアルバム作品「MASTERPIECE」。

繊細で、雄大で、やさしい作品でした。

もはや島国に収まらないスケール、「MASTERPIECE」。

「MASTERPIECE」。

うーん、こんなアルバムは、今までのエレカシには無かったかも。

ちょっと思いつかない。今までの、どの作品にも似ていません。

すごく大陸的な匂いがします。

「大地のシンフォニー」だけじゃなく、アルバム全体を通して、「大地」を思わせるような?スケールの大きさを感じます。

もうなんか世界レベルの音?なんじゃない?

車を走らせながらこのアルバムを聴くと、目的地を決めず、大陸の道路をずっと走り続けていける感じがしていいですね。

雄大ですね~。

音にツヤがあります。声にツヤがあります。

宮本さんの歌唱も、一語一語ていねいに歌うという最近のモードが続いています。

が、「MASTERPIECE」ではさらに進化し、単語を構成する一音一音をすら、非常にていねいに歌っているのが分かります。

一音一音ごとに、発声に込められる表現力が凄まじい。

「大地のシンフォニー」だと、

「ならしつづけるぜ♪」の「け」とか、

「ゆれるおもいのまま♪」の「ゆ」とか。

もう一音レベルで好きすぎて。やばすぎて。

カメ
カメ

・・・。

ゾワーって。こんなことやってる歌手いるんかな。

かつて「幸か不幸かぼくら島国の生まれで」と歌ってましたが。

エレカシはもう島国でおさまりきるレベルじゃなくなってきてます。

いまや、ほとんど現実的な安心感を得たり。

冒頭、「我が祈り」を聴くだけで、相変わらずの無敵モードが続いていることに気づきます・・・。

それにしてもこの曲かっこよさ。密かに大、大、大傑作なのではないでしょうか。

もっとエレファントカシの代表曲になってほしいですね。

アルバムのオープニングとしては、「平成理想主義」くらいの衝撃。

で、このアルバム「MASTERPIECE」について、ぜひ言っておきたいことが。

それは、「MASTERPIECE」には、これまでのエレカシ作品にあった、心地よいノスタルジー、「郷愁」がない(少ない)、ということです。

なんか、そういうものが消えているというか・・・。

前作「悪魔のささやき」まで、常にエレファントカシの音楽は私たちを心地よい過去へつれていってくれました。(まあ音楽一般がある程度そうですが。)

それは子どものころだったり、昨日だったりしました。

それが、「MASTERPIECE」を聴くと、ほぼほぼ「今」に連れてこられる。

でも、今はこの「今」がすごく、気持ちよく感じられるんですよ。

ということは、宮本さんは、やさしさを、憧れを、なんかもう過去に求めなくてもよくなったということなのかな。

「七色の虹の橋」の古本屋は、過去の思い出かもしれませんが、そのいい雰囲気の古本屋は、たぶん今もあるんですよね。

「MASTERPIECE」にただよう高揚感は、この喜びの現実的な感覚にあるんだと思います。

確信に近い安心感があります。あとすごい、スタジオ風景が目に浮かびます。

喜びは、ほとんど現実的な安心感は、過去にはなくて、古本屋にはなくて、曲をつくりプレイするスタジオにあり、今やそこに留まれている感じ。

「MASTERPIECE」の次。

「東京からまんまで宇宙」はどことなく、「RAINBOW」を飛び越し、後の「Wake Up」のような雰囲気をもった曲です。

この曲を聴いてあらためて思うのは、作詞に変化が起こってきてて。

歌詞で用いられることばがどんどんシンプルに、素朴になってきている・・・。

いや、じつは、ポニーキャニオン時代にもかなり素朴で、根源的なことばで作詞してたんだけど。

「MASTERPIECE」の頃から?思想、考え方がシンプル、素朴になってきてるんです。

「七色の虹の橋」なんか、これまた今までのエレカシにはなかったような曲。

たとえば「Wake Up」の「今を歌え」は、ここからつながってくるのかも知れない・・・。

「MASTERPIECE」は「Wake Up」を予表していたかもしれない、ということになるのでしょうか。

まとめ。

この後、宮本さんが難聴になり、バンド活動は停まってしまいます。

おそらくこれがエレカシの中で最大の試練をむかえた頃だったのでしょう。

すごく、クリエイティブで、順調だったときに、でしたから。

しかし、「MASTERPIECE」で見つけた今の現実的な安心感、この確信によって、バンドはまた復活できたのでしょう・・・。

またメンバーが再開し、再び雄大な旅を続けるために、いつでも戻ってこれる場所となった作品がここでつくられていたのでした。

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