エレカシ14thアルバム「俺の道」。ロック史に燦然と輝く(かつ全然知られていない)この大傑作を振り返ろう!

エレファントカシマシ エレカシ
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エレファントカシマシのアルバム「俺の道」のジャケット写真
カメ
カメ

ガルルルル!

ついにここまで来ました!

エレファントカシマシのアルバム「俺の道」。

(シンプルながら他のどのバンドも思いつかないこのタイトル!)

2003年7月発表。創造力にあふれたEMI時代を代表する作品です。

生命力にあふれた完全無欠のロックアルバム。

エレカシEMI期の変化と進化の道を?ひとつの山脈と見たときに、その頂上としてひときわ高くそびえ立っているのがこの「俺の道」というアルバムです。

後の「STARTING OVER」以降のメジャー感とスケール感をアップした作品群と比べても、「俺の道」だけは力負けしません。

ほんと、大好きなんです、「俺の道」。この2020年代にもっと世間一般に知ってほしい・・・。

「生命賛歌」によって花開いた圧倒的演奏力。

エレファントカシマシのアルバムを聴くときいつも思うのは、1曲目にこの曲を選択するか、と思わせるそのセンスの高さです。

なかでもこの「俺の道」において最初に「生命賛歌」をもってくる感覚は見事としかいいようがありません。

エレファントカシマシの全ての楽曲の中でもとくに生々しい、生命力がほとばしるナンバーです。

それにしても、演奏の力がすごい。(アルバム全編を通して。)

キレッキレです。たしかかつて宮本さんが、メンバーを外国人にしたい、みたいなことを言ったことがあった(なんかインタビュー記事で読みました)けど。

「俺の道」以降、メンバーの演奏力は完全に洋楽の水準に乗ってます。

「俺の道」のこの「うおりゃー」感を出したねらいとして、メンバーの演奏力を底上げする目的があったのかも。

外国人プレイヤーの演奏にはテクニックと別にソウルフルさ?みたいなのが、あって。

エレファントカシマシのメンバーはそのソウルをこの「俺の道」、とくにいい意味でいっちゃってる「生命賛歌」によって獲得したのかも、うん。

たぶんもうエアロスミスくらいにはなってるんじゃないか。

(じっさい本作で宮本さんはスティーブンタイラー並みのシャウトを聴かせます。)

日光に照らされる宮本の圧倒的思想。そして「覚醒」。

それにしても全編を通して歌詞がえぐい。

控えめに言って日本一です。

宮本さんが自らの思想を研ぎ澄まし、さらけ出してます。

それはもう、まさに臓腑までえぐりだし、日光照らす縁側にならべてさらしたようで。

そう、「俺の道」は日光に照らされた感じなんです。

夜を歌った「good morning」、電気を消し、ブラインドを閉めて疑似的に夜を表現した「DEAD OR ALIVE」と比べて。

「俺の道」は完全に思想をおひさまの、光の下に置いてます。

一曲一曲のクオリティも極めて高いです。

「勉強オレ」(このタイトルよ・・・。)や「ラスト・ゲーム」など芸術性爆発。

で!

8曲目の「覚醒(オマエに言った)」は、めっちゃいいです。

「武蔵野」とか「風」とかみたいに、なんかヤバいもの(善い存在ですよ。)がのりうつってるレベルの曲です。

ああ、ちょっと宮本さんにとってプライベートな、デリケートなことがらを歌ったものなのかもしれませんね。

「覚醒(オマエに言った)」はベストアルバム「EMI胎動記」に入ってないんですよね。

ガルルルル!まとめなの!

かつて「DEAD OR ALIVE」を聴き、次に「俺の道」が発売されて聴いたときに。

ああこれはもう最高傑作だ、これを超えるものなんか出来るはずない、と思わされ。

で、次の作品でなんと前作を超えてくる、というあの奇跡のサイクルがスタートしたのをおぼえてます。

このころエレカシはセールスには恵まれませんでしたが。

一作ごとに明確な創作の意図を示していきました。

そしてそこにロック史に残る珠玉の作品群が生み出されていったのでした。

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