エレファントカシマシ「愛と夢」。「真夏の星空は少しブルー」の良さ。愛を、夢を、持て余しちまって・・・。

エレファントのイラスト エレカシ
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エレファントカシマシのアルバム「愛と夢」のジャケット写真

エレファントカシマシ10枚目のアルバム「愛と夢」。

アルバムジャケットの宮本さん。

なんか横顔が若いです。

少年のようです。

カメ
カメ

弟のようです。

タイトルいいなぁ・・・。

「愛」ときて、「夢」ですよ。

この絶妙の比較。宮本さんの言葉のチョイス。

(後に「やさしさ」と「労働」を比較させたる宮本さんの。)

評価が変わった「真夏の星空は少しブルー」

「真夏の星空は少しブルー」。

今、自分にとっての「愛と夢」のハイライトはこの曲です・・・。

昔と今とで自分の中の評価が一番変わった曲です。

初めて聴いたのは「sweet memory」(エレカシ青春ソングセレクション)で。

地味な曲だと思ってました。(この曲ちょっと暗い感じしませんか?)

「愛と夢」でも、前半の名曲を長い間聴いてて、この曲のかっこよさに全然気づけてなかった・・・。

でも今は、エレカシの曲の中でも特に好きなんです。

「真夏の星空は少しブルー」。このタイトルも素晴らしい。美しい・・・。

純粋に、最近の曲にも負けてないし、繊細だけど、熱をもった曲。

おそらく、「傷だらけの夜明け」とか「歩いてゆく」(「RAINBOW」のシークレット曲)みたいな、ギター一本の弾き語りの曲だったんじゃないかな・・・。

そういう、デリケートな曲。

そこに、この重ための、風変わりなアレンジがついた。

でもその雰囲気が、唯一無二。

評価が変わったというのはですね、「RESTART/今を歌え」の(確か初回の)ボーナスCDで2017年の野音のライブ音源が聴けるのですが。

その中の「真夏の星空は少しブルー」が超かっこいい!のです。

重厚で存在感があって、こんなにスケールのある曲だったんだ・・・。

と、一気に印象が変わってしまいました。

いまやお気に入り曲に・・・。

エレファントカシマシ「愛と夢」の楽曲たち

「good-bye-mama」

エレファントカシマシの曲のなかで、この曲に似た曲、比較できる曲って思い出せないんですよね。

この曲はめずらしい曲です。

声にエコーがかかってる。

RPGのオープニングのような、主人公が旅を始めるときの夜明け、黎明。

清いけど、ちょっとナルシストっぽくて(爆)。

ギターのメロディーが美しい。シンプルだけど以外に凝ってて。

「愛と夢」のギターを象徴するフレーズ?ですね。凝ってて繊細。

この1曲目から、「愛と夢」時代の貴重さ?を感じます。

「愛と夢」こそ、ちょっと鼻にかかっていて、なおかつこのみずみずしい少年のような声が聴けた最後の作品!

(次作「good morning」以降、宮本さんの声が変化したから。)

というか、この頃までの宮本さんの声を堪能するなら「愛と夢」はベストかもです。

非常に声の調子がいいです。

「夢のかけら」

切ない曲です。

30周年のベストアルバムで、宮本さんが「愛と夢」から選んだのがこの曲でした。

素朴ながら素晴らしいフレーズの歌詞が含まれてます。切なく感動的な。

宮本さんは文学的素養がハンパじゃないので、歌詞ですさまじい思想を展開することがあるのですが。

一方で、こうした何気ない身近な歌詞の曲でも発揮されるきらめき・・・。

ぐっと来てしまいます・・・。

「きみはねこで♪」

後に「我が祈り」で「ふたりはくろいねこ」と聴いたとき、なぜか「夢のかけら」のこのねこを連想しちゃうんです・・・。

「ヒトコイシクテ、アイヲモトメテ」

なんか昔、天才や、ずば抜けた才能をもつ人についての話で聞いたことがあるのですが。

才能がある人は、すごくこなしすぎるがあまり、できて当然みたいに感じられるという話・・・。

「愛と夢」は、音楽的には前作からもっと別の新たな方式をとり、限られた時間の中で挑戦的に生み出された面もあるのですが。

綺麗にきまりすぎてて、そうした背後の熱気が感じ取りにくいかも、と思うときがあります。

この「ヒトコイシクテ、アイヲモトメテ」も大好きで、文句なしにかっこいいけど、きれいに調和がとれすぎてて。

もっと代表曲になる可能性がありそうなのに・・・。

実際はハードコアな作品なのですが。

youtubeなど書き込みでも、「愛と夢」は最近のほうが評価されてます。

次作「good morning」での世界観(気分)の変化は、こういう問題をぶちこわす狙いがあったのかもしれません。

「寝るだけさ」「ココロのままに」「Tonighit」

6曲目「真夏の星空は少しブルー」が終わると、アルバムの後半から曲の雰囲気が変わります。

なんかファンキーな、気ままな曲が続き、前半のナイーブに思い詰めた感じは無くなります。

(前作「明日に向かって走れ」の「せいので飛び出せ!」みたいな動物的な?曲たち。)

たぶん「愛と夢」というアルバムは、前半と後半で好みがわかれる、もしくは好みが移り変わっていく作品だと思います。

(まあ本領は前半の曲群だと思いますが。)

「はじまりは今」

カメ
カメ

じゃーん!はじまりはいまぁ~♪

かっこいい曲です・・・。

この曲だけすこし音感が違う。

「愛と夢」のはじめのシングルがこれだから、先行して創られていたのでしょうか。

(でもアルバムバージョンなんですよね。)

サビの、階段を昇り降りするようなカクカクとしたメロディーが面白い。

少年のような声と相まって、可愛らしい雰囲気です。

あと・・・。

うーん、この曲、やっぱり特別なんですよね。

なんなんだろう。

自分的にエレファントカシマシ名曲10選を選ぶとしたら、入れてしまいそうだ・・・。

「おまえとふたりきり」

この「おまえ」は「覚醒(オマエに言った)」の「オマエ」かな?

宮本さんにこんなに真剣に語られたら緊張してしまうでしょう。

前アルバムの「恋人よ」の世界観にちょっと重なる・・・。

ちょっと懐古的で〈和〉のイメージ。暗さと秘められた熱情。

《情念》を感じます。2曲とも。

重ためで、ゆっくりした曲風ですが、徐々に盛り上がっていくところがスリリングです。

ラストにもってきたのもなにか意図がありそうです。

「愛と夢」の中では異質。

でもこれぞマネできないエレカシのロックだと思います。

まどろみと覚醒のはざまに見る「愛と夢」。

「愛と夢」といえば青い背景に宮本さんの横顔のシルエットのこのジャケット。

(ちなみにシルエットとは主として横顔のことらしい・・・。)

実際、聴いてみると青色のアルバムです。

ずっと後の「悪魔のささやき」は、赤い、夕暮れ時を描いたようなアルバムでした。

「愛と夢」は、時刻でいうともうちょっとあと、夜の暗さが始まって、町が群青色になったときの。

そのわずかな時間を描いてるような気がします。(どっぷり夜にはなってないです。)

カメ
カメ

逢魔が時みたいな、ちょっと不穏な時間帯です。

でも一方で、真っ黒な夜中が終わりかけて、日の出が来る前の一瞬の青さも思い浮かびます。

だから、夜がはじまる寸前の一瞬と、夜が明ける寸前の一瞬と。

この両方を感じさせるアルバムです。

次作「good morning」が〈夜〉そのものを描き、世界を手放す〈睡眠〉をテーマにして描かれたとすると。

「愛と夢」と「good morning」は境界を接しています。

夜の、眠りの裏とおもて。

まどろみと覚醒のアルバムといえます。

まとめ:再評価されたし「愛と夢」。

宮本さんはすべての曲を大切にするといいます。

すべての曲に思い入れがある・・・。

「愛と夢」の楽曲は、思い出されたかのように、最近のライブで演奏されたときに。

そのカッコよさにあらためて驚きます。

「愛すべき今日」のボーナスディスクに武道館2015年新春ライブでの「おまえとふたりきり」がはいってて。

やっぱ大名曲ですね・・・。

(こうやって「愛と夢」が再評価されていくのです。)

「愛と夢」の曲って結構ギターソロ、というか間奏?がガッツリあるんですよね。

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