宮本浩次、(どえらい)ソロアルバム完成。「宮本、独歩。」この大地に届けよ、晴れやかな光。

エレファントカシマシ エレカシ
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宮本浩次のアルバム「宮本、独歩。」のジャケット写真

天才だったのです。やっぱり。宮本浩次、この人はバンドエレカシを一時離れて散歩中とか言ってたと思ったら。

バリバリの傑作アルバム作ってました。このスピード感でこの充実。しかもなんか日本に吹き荒れている、宮本旋風。

「宮本、独歩。」が最高。

このかっこよさ。もう森鴎外に匹敵してますよ。

かつて中年になろうとし、「青春は終わった。」と歌い。かっこよき大人の像を森鴎外に投影していた宮本さんですが。

今や宮本さんが、こういう大人になりたいと思われる側になってきてる模様です。

「37なり。俺の青春は終わった」と言ってた男が、15年後にこういうアルバムを作っている・・・。おお!単純に、うれしいです。このアルバムこそ、1位なのです。

カメ
カメ

もっと上の順位のほうが、ふさわしい。

以前に、宮本さんの歌唱力のすごさを知りたいなら「桜の花、舞い上がる道を」を聴こう!と言ったんですが(爆)。

この「宮本、独歩。」が出ちゃうとなぁ・・・。もうこっちの方がすごいよなぁ・・・。

にしても、この「俺か、俺以外か」じゃないけど、宮本さんの、オレ一人で音楽の全ジャンル制覇してやる!感が素晴らしいです。気持ち良き、この野心バリバリの感じ。

このおかげで、この「宮本、独歩。」一枚で様々なジャンル、バリエーションの曲に出会えます。

「宮本、独歩。」

「ハレルヤ」。

うーん、この〈声〉ですよ、〈声〉。なんなのでしょう。

なんか地鳴りのような?大地のぬくもりそのもののような声。今までには無かったし、「宮本、独歩。」の中でもこの曲だけの声ですね。

テレビで披露したときもこの声だったから、「ハレルヤ」用の声なのでしょう。皆さん「スッキリ」の出演は見ましたか?

「夜明けのうた」。

カメ
カメ

いいよねー。

この清らかなことよ。またまた声が若いです。なんなのでしょうこれは。

これ別に若く、清く歌おうとしてるんじゃなく、ただ優しく、あたたかく歌った結果、こういう若々しい声になってるんじゃないかな・・・。

かつての「はじまりは今」(「愛と夢」収録。)を彷彿とさせる、少年の声です。(ちょっと詩の世界観も重なってます。)

地面に差し込む陽の光がじんわり大地をぬくめていく、そんな光と熱を感じます。「風と共に」に続いて、また「みんなのうた」でも流せます。

(実際は「ガイアの夜明け」のテーマに使われました。)

「きみに会いたい‐Dance with you‐」。

ちょっとアダルティな感じです。お洒落な。なんか日本酒よりカクテルが並ぶ、夜のお店みたいな(爆)。

ジャミロクワイの世界観です。この曲はもともと、俳優の高橋一生さんに提供した曲のセルフカバーです。

「Do You Remember?」

ほんと、強力な曲が多いです。「WAKE UP」収録の「Easy Go」に似たタイプの、パンクな曲です。

今思えば、エレカシには珍しかった「Easy Go」のぶちまけ感は、ソロへの一つの流れだったのかも知れません。

この曲のパワーアップはもう・・・これ1曲で20年前の「good morning」を押しのけてしまうほどのパワーがあるかもしれません。

「解き放て、我らが新時代」。

たまらないこの息苦しさ。完全にヒップホップ、ラップですよ。

たしか椎名林檎さんが、宮本さんを「楽器として最高」みたいに例えたんだけど。

この曲もね、音そんなに入ってないのにこれだけパワフルなのは、宮本さんの声が、何よりド級の楽器なんです。

あと、エレカシ、宮本さんの出す音楽がいつも新しく感じられるのは、宮本さんの声がしばしばバージョンアップされているからなんです。

「旅に出ようぜbaby」。

この曲だけはエレカシっぽいのかもしれません。「RAINBOW」~「WAKE UP」にかけて、わりとこういう曲はあります。

いい感じに力の抜けた、パレードのような陽気な曲ですよね。

「昇る太陽」。

やっぱ「昇る太陽」がラストでしたね。それにしてもキーが高いです・・・。裏声の中でも別段高いよね。宮本さんしか歌えません・・・。

最近こうした裏声(ファルセット)が増えてて。でも、やさしく消えていく裏声じゃなくて、キンと張りと太さをもった裏声なんです。

これぞ宮本流。歌いだし数秒経ったところの、野獣モードへの反転が超快感です。

それにしても、デリケートな歌い方、ハードコアな歌い方、両方で前より表現豊かになってます。「桜の花、舞い上がる道を」にもっとブーストかけたような感じ。

宮本浩次、もう世界に行くしかないのでは。

今、宮本さんは53歳。(1966年生まれ。)海外のアーティストだと、ボノさんが60歳。

アンソニーさんが57歳。トムさん51歳。この辺りの人たちでも、今の宮本さんなら対抗できるかも!です。

カメ
カメ

まだ宮本さん、じゅうぶん間に合う。

あとはどう切り込んでいくかです。

まとめ。

「宮本、独歩。」の発売は、間違いなく音楽シーンに衝撃を与えます。間違いなく「今年の一枚」になるし、完成度と刺激にあふれたアルバムです。

(なにより、生命力が宿った作品ですから・・・。)

甘ったれたところは1ミリもなく、でも、全体を通して、甘みはいっぱいあります。

こういう幸せな作品が作られるとなると、やっぱり日本の音楽シーン、音楽の土壌っていいのでははいでしょうか。

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