「クラウチ・エンド」(スティーヴン・キング短編集「メイプル・ストリートの家」より)

メイプル・ストリートの家 読書の習慣
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メイプル・ストリートの家

スティーヴン・キングの短編「N」を前に読んだけど、聞くところによると「メイプル・ストリートの家」に入っている「クラウチ・エンド」という短編も同じタイプの作品らしい。

カメ
カメ

うむ。ラヴクラフト的な作品ということ。クトゥルー神話的な作品ということ。

ちなみに自分はクトゥルーって最初に知ったのは昔やった「デビルサマナーソウルハッカーズ」というゲームでモブキャラが言ったことなんだよなぁ。

カメ
カメ

変則的な知り方だな。

「N」を読んでそこからアーサー・マッケンに寄り道したが、ここでキングに戻る。で、この「クラウチ・エンド」でキングによるクトゥルーものはいったん終了する感じだと思うがな。

「クラウチ・エンド」。

カメ
カメ

まあ、出来からいえば「N」の方が上なんだろうなぁ。「N」の方が間違いなく面白い。おすすめするなら「N」である。

「N」と「クラウチ・エンド」は、話の構造も興味の引き方もまったく違うな。共通するのは異次元の悪の潜む世界と我々の現実世界との境界が薄くなっている場が存在する、という概念なんだよな。

カメ
カメ

「N」ではそれは岩のそびえたつあの場所であり、「クラウチ・エンド」ではそれがだからこのクラウチ・エンドという町であるわけだが。

ちなみクラウチ・エンドは実在の町であり、イギリスのロンドンの近くなんだけども。

カメ
カメ

キングが友人の作家ピーター・ストラウブに会うために実際にこの町を訪れて迷子になった経験が底にあるらしい。

ピーター・ストラウブはキングと共著で作品を書いてるよな。なお未読。

カメ
カメ

当然なんだよなぁ。

「N」に比べてかなり直接的にその異次元の怪を書いていて、お化け屋敷的な恐怖になってしまっている感はある。

カメ
カメ

「N」のじわじわとくる恐怖ではないな。だからこの2作品は対比させて考えると面白いかもな。

まあ外国で道に迷う、というのは恐怖ではあるからな。下地にこの現実体験があったからできた作品だよなぁ。

コメント

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