ここにきて、京極夏彦のあの「魍魎の匣」のコミックのやつを読んでおる。というか読み終わったぞ。
これは実はけっこう拒否反応があったやつだな?
そうなんだよなぁ。自分はあの原作に対して、漫画化は大丈夫なのかぁ?って派だったのであんまり興味がなかったのだ。
そのような派があるのかは謎。
漫画版の「魍魎の匣」。
これ「もうりょうのはこ」ってパソコンで打ったらちゃんと「魍魎の匣」って自動で変換されたぞ。
このたび「鵼の碑」を読んで、ああこれ、やっぱりこの百鬼夜行シリーズあらためて読み直したいなと思ったのであった。
でも体力と時間がもちそうになかったのであった。
そうなんだよなぁ。で、存在は知っていたコミック版で読んでやるかぁ?という斜めに走ってみた。
ほどよいチャレンジである。
なんか今コミック版に対する抵抗がなくなっていたという不思議。
だいぶ前に出てるんだよな。
1巻の最後見ると、初版が2007年だから16年前に出ておる。なお、作画は志水アキという方。
これ「魍魎の匣」を漫画にすると5冊になるんだな。ボリュームこれ。
読んでみたら無理なくいいペースで内容がわかったから、5冊でちょうど良かったんだよなぁ。
他にもこのシリーズは志水アキ先生によってコミック化されているが、やはり1作が4冊か5冊くらいになっておる。
これあらためて媒体が変わったせいで、ある程度まっさらな気分で「魍魎の匣」を読み直せて良かったんだよなぁ。
今は忘れてしまっていた初読の印象がちょっとよみがえった部分が結構あるのかな?
うむ。なによりも、4巻の時点で物語の「普通の」進み具合としては、もう終わりかなって思うんだが、今作はそこからもう1冊分の謎解きがあるという。
これは原作初読のときも感じたよな。
謎が何重にも重なっているからな。「まだこれだけ厚み残ってるんか?」ってなったな。
嫌なところとかはなかったかな?
いや、別になかったのだ。小説の漫画化ってナレーションが多くて説明的になりがちだが、これだけセリフが多いシリーズなのにちゃんと漫画になってて凄いぞぉ。
絵を見たらなんとなく想像していたキャラのイメージと違ってたりもするが、あえてこうという外見を自分たちはつくってはいなかったしな。
コミックを読んでから原作を読んでも不都合はないだろうな。ただ自分はこの漫画版は読み直すのに向いていると思っておる。
ふむ。ただ中禅寺はなんとなくくせ毛のイメージがあった。
漫画版はめちゃくちゃサラサラヘアーであった。
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