【2021年決定版】知の巨人ラッセルに迫る。バートランド=ラッセル論。【怠惰への賛歌】

本 読書の習慣
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ラッセルの著作

バートランド=ラッセル。

イギリス人(1872~1970)。4回結婚。2回投獄。

投獄中、牢屋の中から友人にギャグ飛ばす。

アインシュタインと平和活動。

数学と論理学の勉強。ノーベル文学賞受賞。

アキレスと亀。幸福論。キメ顔。偉人。哲人。

バートランド=ラッセル「怠惰への賛歌」入手。

ラッセルの「怠惰への賛歌」を買いました。はい。

ラッセルは一時期「幸福論」とか読み込んでて、この「怠惰への賛歌」も気になってて。

で、安くなってたから(値引き交渉成功した)手に入れたんよ。

ただなんか、自分の中のラッセルの旬過ぎたのか、バイオリズムがあってないのか。読んでるんだけど昔ほどのめり込む感じで読めてないんよね。なんでや。

この〈序文〉は好きなんやけど。

カメ
カメ

自分、〈序文〉好きやんね。

自分の本に自分で〈序文〉書ける時点でカッコいいと思わん?

まあそれだから、「怠惰への賛歌」の解説とかレビューとしてはガバガバなんだけど。

ただ自分はラッセル自体に、人生を通してつねに一定の興味というか、引き寄せられる部分があるんよ。

じゃあ、そうだ、今このタイミングで自分なりのラッセルについて書けばいいやんって。

なぜ私はラッセルが好きなのか振り返ろうって。紹介をかねたラッセル論というわけ。

カメ
カメ

「ラッセルが好っき~♪」。

賢い気分にさせてくれる偉人ラッセル。

バートランド=ラッセルの本、というか文章読んでるとね、なんか自分がすごい賢くなった気分がするんよ。

普通偉い学者の数学とか哲学、社会学の本読むとがすごい自分バカみたいな気分になるじゃん。自分IQ低!みたいな。でもラッセルはならないんよ。

文章がわかり易いんよね、この人。

まず大前提として、もともと英語で考えられて英語で書かれたやつを日本語に訳してるわけじゃん。

せやのにそんじょの日本語の作家の文章より読みやすいんよ。

ノーベル文学賞獲ったのも超好感がもてるんよ。まずめちゃくちゃ読みやすいから。

(もう一人哲学者でノーベル文学賞獲ったひとにベルグソンっているんやけど、この人もやっぱ読みやすいんよ。)

しかも内容はすごい難しいことを考察したり研究したりしてるわけじゃん。だからこういう人の本は、簡単に偉い人の気分にさせてくれるんよね。

たぶん自分の考えが国とか時代とかを超えていくように、普遍的な感情を素朴な文脈で伝えるように注意して書いたんやね。

youtubeでラッセルの生前のインタビュー映像とかでしゃべってるの見れるんだけど。

あらためて風貌がエグいんよ。別世界の人みたいな。

もちろん厳しそうな人には見えるけど、でもちょっとしたやり取りとか見てると、この人内面はかなり笑いが詰まってる感じもするんよね。

で、インタビューアーの質問もまた難しいんよ。神とか宗教とかそういうことを聴くわけ。

でもそんなにも関わらず、めっちゃ答えてることが「易しい」んよね、やっぱり。

なんか小学生に教えてあげてる、みたいな。でもインタビューアーをバカにしてるとかじゃ全然なくて。

他人にものを伝えたり教えたりするレベルが凄すぎて、小学生でもわかるくらいの内容に聞こえて、心にすっと入り込ませられるんよね。

アキレスと亀とラッセル。

実はラッセルももともとボルヘスの本で知ったんよね。

自分は20歳くらいの頃ずーっとボルヘスばっか読んでたんよ。猿みたいに。

で今みたいにメルカリとかもないから神保町行って。

カメ
カメ

そのとき東京に住んでたんよね。

で古本屋で「異端審問」見つけてウワーって!めっちゃ喜んでそんなん。そんなんやってた。

で、ボルヘスの「論議」って本に「アキレスと亀の逆説」について語ってる章があるんよ。

この「アキレスと亀」って知ってる?アキレスと亀が、亀が少し進んだところにいて、そこから同時に走り出すんよ。

で、アキレスはめっちゃ走るの速いんよ。でもアキレスが亀との距離分走ってる間、亀もその10分の1だけはさらに進んでるから、結局亀に追いつけんでアキレスは終わるわけなん。

カメ
カメ

追いつかせないよん。

これが「アキレスと亀のパラドックス」っていう逆説になってるんよね。

で、ギリシャの時代とかそういう古代大昔に考えられて、2000年以上、もうずーっとこれは解けないってなってました。

で歴史上いろんな数学者とか論理学者とかがこのパラドックスに挑戦してきたわけ。

で、ボルヘスが言うには、ラッセルの解答が一番しっくりくる、というか。一応の解決のように見えるって評価してるんよ。

詳しい解説は自分では無理なんだけど。

でもなんか、何千年も繰り返し挑まれてきた難題に、ここ最近挑戦して解答を出すことができたって超すごくない?

だって数学とか論理学とかって一生関わらないで生活していけるやん。でもそういう未知の、ほとんどの人にとってはこの世の裏側みたいな世界で、一人のおっちゃん(ラッセル)が何千年の謎を最近解いてたっていうの、なんかめっちゃかっこよくない?

このなんか、マンガの設定みたいな話よ。自分はこの現実世界をマンガの世界みたいに思わせてくれるひと尊敬するからね。

とにかくこのエピソードでラッセルのこと覚えたんやね。

キメ顔で笑わせにくる偉人ラッセル。

カメ
カメ

ラッセルってけっこう写真うつりにこだわってるよね。

この人、現代だったら絶対、カメラマンに撮った写真チェックさせてもらうタイプだと思うんよ。

たぶんアイドルみたいに、自分がどの角度から見たら一番カッコいいとか研究してたんだって。

この時代の偉人の中でも、キメ顔多すぎるんだって。パイプ持ってたりする写真とかも、キマリすぎてて、うわ、この人スゴーっ!って思うもん。

ラッセルってね、その活動とか、偉大な業績とか以上にこういうところが好きなんよ。なんか、身体が熱くなるんよね。

これわかる人いるかな?しかも、ラッセルってそれをわかってやってるんよ。

ここまで写真でキメキメの偉人って(笑)。自分が凄いことを踏まえたうえで、おれらを笑かせに来てる気すらするんよ。

カメ
カメ

絶対、カメラマンも笑ってるよね。

(みなさまぜひラッセルの画像を検索してみてね。)

「怠惰への賛歌」を読むヒマをつくろう。

実は「怠惰への賛歌」はめちゃくちゃカタい内容なんよ。

怠け者向けかなと思いきや、「幸福論」とかの方が読みやすかったん。

たぶん日々せわしなく行動することをやめて、せめてこの本を理解できるくらい怠けられるヒマをつくれと言ってくれてるのかも。

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