「苦悶の小さき緑色の神」(スティーヴン・キング短編)

S・キング 夏の雷鳴 読書の習慣
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S・キング 夏の雷鳴

スティーヴン・キングの話って登場人物にどうしても好きになれない人がいるんだが、今作の登場人物はみんな好きになってしまったのであった。

カメ
カメ

「苦悶の小さき緑色の神」、すごいタイトルである。

大富豪(設定では世界で6番目の金持ちである、資産家これ)が入院している病室の中でのお話である。

カメ
カメ

最後まで一歩もこの部屋から出なかったな。最後にホラーというか、超自然的要素が出てくるが、それほど怖ろしいものではない。

それはいつものことである。ただ話の展開が驚きで、予想を3回くらい裏切られると思うぞぉ。

「苦悶の小さき緑色の神」。

この話読んでる最中、なんかキャシイ塚本のコントを観てるような感覚になるんだよなぁ。四万十川料理学校これ。

カメ
カメ

自分の感覚だとキャサリンが涼子なんだよなぁ。で、大金持ちのニューサムがキャシイなんだが、途中からもう一人、第二のキャシイが登場する感じなんだよなぁ。

そこが今作のオリジナリティあふれるところである。キングがごっつのコントを知っているとは思わないしなぁ。

カメ
カメ

コントという感覚は当たってるのかもなぁ。松ちゃんの言う緊張と緩和というのが今作の中にはある。

「小さき緑色の神」はめちゃくちゃ出来のいい心理小説を久しぶりに読んだ気がするぞぉ。

カメ
カメ

これあれだな、30分くらいのテレビホラーシリーズでやれそうだよな。

それぞれの登場人物、だれからみても言ってることに正当性があるんだよなぁ。「天才だ」と、キャサリンがリドーに対して考えるが、いくつもの視点から描いてて天才だと読み手に感じさせられる説得力を持たせられるキングの想像力はすごい。

この作品は久しぶりに、読んでて途中からおいおい展開どうなっていくんだぁ?と興奮したお話であった。

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