

なんかこれ漫画版は「魍魎」→「狂骨」と来て「姑獲鳥の夏」という順番だったようである。
ふむ。「姑獲鳥の夏」は4冊なんだな。

結局自分はシリーズの中で「姑獲鳥の夏」が一番好きかもしれない。
なんか特別感があるよなぁ。
「姑獲鳥の夏」の特別感。
それはなんでなのかな?

たぶん、シリーズ通してトリックとか、物語の構成とかはどれも甲乙つけ難いんだが、「姑獲鳥の夏」はこの〈夏〉っていう要素がほんとに感じられる。
確かに、全編通して夏にあった話っていうのがめちゃくちゃ伝わるよな。

物語の最後の方でうぶめは夏に出るものといわれているものの、シリーズ中これだけ季節感が感じられるのはない。
その点で「姑獲鳥の夏」だけちょっと仲間はずれに感じるんだよな。

「鉄鼠の檻」は雪に包まれた舞台だったから冬の感じがあるが、「姑獲鳥の夏」の夏感は物語の感動と分かちがたいところがある。
百鬼夜行シリーズの映像化って。
かつては京極夏彦のこの百鬼夜行シリーズは映像化が難しいと言われていたのでは?

今じゃ映画化もされたしこのコミックス版もあるけどな。
映像化するならもちろん1作目の「姑獲鳥の夏」と考えたときに、作中のトリック、仕掛けの部分が映像化に向いてないとは思っておった。

まあそうである。そこが1番ネックなんだろうなぁ。
まあ映像化された作品を見ると何とかしてそこはクリアしたんだな、とは思うぞ。

それよりもとにかく語りの量の多さと、活字の段階で大勢のファンがついている魅力的なキャラを絵や実写の役者で表すのが難題だったのかもなぁ。
このコミックス版については、眩暈坂をがんばって表現しようとしている感じが好感がもてるよな。

「姑獲鳥の夏」は眩暈坂を上るところから物語が始まり、下るシーンで終わる。
最後はもう一度上りなおすけどな。

コミックス版の「魍魎の匣」でもう一度眩暈坂が描かれているが、さらに気ちがいじみた坂になっておる。
コミックス版ではラストの久遠寺涼子が正気に戻って落ちていくシーンがイメージ通りで良かったぞぉ。
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