

田村正和さん死んじゃったの?
田村正和が亡くなってテレビで「古畑」の再放送してたからめっちゃ久しぶりに見てさ。
あのドラマやっぱ良くできてたんやね。松嶋菜々子が犯人やったときの回なんだけど。
なんか「古畑任三郎」とか見ると幸せだったあの頃を思い出すんよ。
初めのシリーズとかってまだ小学生くらいだったもんね自分。
哀しかった「古畑任三郎」。
あらためて松嶋菜々子の回見て(「ラスト・ダンス」)。古畑が、遺書の筆跡鑑定でこう結果が出るじゃん。
それで、字が姉が書いたのに間違いないって判明するんだけど。
それで古畑がものすごい悲しい顔するんよ。音楽もなんかすごい悲しい感じなの流れて。
まあ結局これで、妹として振舞ってるのが実は姉のほうで、自分が好意をもってそのためにダンスも覚えようとしてたホントの妹の方が死んでいたことがわかって悲痛な感情になってるんだけど。
あらためて、三谷幸喜ってあの独特のキャラ同士の軽妙なやり取りだとかセリフ回しとかがすごい、ユーモアみたいな。喜劇の感じ?って思ってたけどこういう哀しいシーンもめっちゃ上手いんよね。
ていうか、久しぶりにこうやってこのシーンとか見ると、田村正和が演技が上手いってこういうことなんだってわかったもんね。
あの目の表情とか息を飲む感じとかすごいんよ。
亡くなってから気づいたんよね。たぶん、どのエピソードにもホロっとさせるくだりとかけっこうあったはずなんだよね、そういえば。
泣けるエピソード「総理と呼ばないで」。
あの「総理と呼ばないで」ってあったじゃん。
あれでめっちゃ泣けるシーンあったんよね、もう。オレだけなんかな。
最終回で田村正和演じる総理が官邸から去っていくんよね、こう辞職したんよ。
で、そこで、ずっとそれまで総理を護衛してた人が一人いるんだけど。この人はこの総理をめっちゃ嫌ってたんよ。尊敬してない。
で最後のストーリーで、総理がね、部下をかばって辞職するんよね。
たしか補佐官っていうのが暴力団とつながってて、総理のためにやったことがばれて。でこのとき、補佐官ひとりのせいにして切り捨てて逃げることもできたんだけど。
総理がこれをかばって、自分が命令してやらせたって責任取って辞職するんよ。
それでその最終回で次の新総理が官邸にやってきて、総理は「僕はあなたを軽蔑する」みたいに言われちゃうんよ。こう面と向かってやで。
でもこの護衛の人は総理が最後、男気見せて、他人をかばって、国をよくするためにあえて辞職したのを知ってるから、ばばって出てきてその新総理に「軽蔑する」って言ってきた新総理に(これは唐沢寿明が演じてた)「失礼だろう」って言うんよ。こうたしなめる感じで。
あのくだり、自分めっちゃ泣けてきて。
いい時代だったなあ、みたいな。
・・・。
古畑ってやってたの自分が小学生くらいのときやもんね。
めちゃめちゃはまってたもん、だって。ビデオにとってずっともう何回もサルのように見てたもんね。
やっぱやり取りが面白いんよ。それに嫌味がないんよね。
ドラマでもさ、人物同士がしゃべってて、三谷幸喜のが一番面白いもんね。
でもやっぱ小学生くらいだったから浅かったんよ、見方が。けっこう哀しいシーンとか多いんよね。
たしか三谷幸喜と演出の人だったかな、「古畑任三郎」は田村正和の演技力に相当助けられてる、とか言ってるのを読んだ記憶がある。
「古畑任三郎」の庶民的な魅力。
なんか最近のドラマって、一個自分は嫌なとこがあって。「古畑」とかってさ、なんか庶民的なんよ。で自分はこれが好きだったんよ。
ピアノの話で魚肉ソーセージ喰ってたり、あとコンビニでハンバーガーにピクルス何枚入ってるかにこだわったりとか、食べてるものが庶民的なんよ。

酢豚弁当も食べたがってたよね。
なんか最近のドラマって、登場人物が全体的に裕福な感じしない?ドラマの中で人生ですごい大事件起こってるけど、基本そこそこいい暮らししてるんよ。
古畑というか、三谷幸喜のドラマってもっと庶民的だったから、三谷ドラマ見て育った自分には違和感があるんよね。
「古畑任三郎」のなんか怖かった話。
これは完全に脱線なんだけど。
子供のとき古畑のドラマを見てて一話、妙に怖い話があった。
あの陶芸家の話。なんかあの話の世界観ってちょっと不気味な気がしてて。
最後の方で、もうちょっとで事件の真相がわかるってときに、「うずくまる」っていう壺が出てくるんよ。画面に。なんかあのくだりが変に怖かった。
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