カメ
「巷説百物語」、3つ目のお話しは「舞首」であります。いやこれ冒頭の舞首のイラストこれ。
三人の博徒が勝負で争い、はねられた首は海に捨てられる。しかし首だけになっても争い続け、火まで吐き出す始末。
カメ
博徒って刃牙の花山のストーリーで知って以来出てきたワードである。花山の話ではよい奴として描かれてあった。
鐘背負って死んだんだよなぁ。しかし今作「舞首」では悪者である。黒達磨の小三太、名前これ。
「舞首」。
カメ
舞台は伊豆。巴が淵という淵のそばに住む悪五郎。鬼虎の悪五郎。名前これ。キャラのネーミングはマジの昔話みたいである。
これからもこうあってほしい。女を攫ってきては小屋に連れ込み、廻りを見張る。これもう一度読み返すと伏線であったか。
カメ
この話、ひとつひとつの状況がまるで時代劇のシーンのようである。息もつかせず読んでしまった。
このシリーズは短編だけど、「百鬼夜行シリーズ」みたいに作中で視点が切り替わるよな。三者それぞれ、悪党でありながら個性が違っておる。
カメ
それぞれの性格の描写も見事である。こういう極道者とか強面とか書かせるとうまいよな。木場みたいな荒々しい男の心象。
木場さんは実は繊細ということになっておるのだ。だがまあ確かに。
カメ
この「舞首」はかなり派手な話であった。作中で大立ち回りや斬り合うシーンがあるし。
「白蔵主」が暗い話だったのに対し、「舞首」は勧善懲悪の時代劇のようであった。バリエーションに富んだ物語があって嬉しい嬉しい。
カメ
これあれだな。百介は協力させられてるけど計画の全体像は知らされてない感じか。読者とともに歩みを進める百介である。
百介もまた重要な役回りだけどな。前作「白蔵主」もそうだったけどおぎんの活躍がすごい。
カメ
けっこう危ない役やらされてるよな。このメンバー達のなれそめもいずれ書かれるのだろうか。
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