りまちゃんちっくの曲って、今のところ3曲出てるんだけど。
この3曲というのがいい。このペース。ある種ワイルドカード的なユニットなので、あんまりバンバン出すとね。
でも日向坂46になってからもこの5人の新曲が出て、ファンはすごい大喜び。やったー(*^^)v・・・と。
さあ!
りまちゃんちっく。
「りまちゃんちっく」は日向坂46(前のけやき坂46)の中のユニットです。
ファンにとってはすでにおなじみのユニット。独特のユニット名。
潮紗理菜・加藤史帆・齊藤京子・佐々木久美・高本彩花の5人からなる。とても強いメンバーです・・・。で、全員1期生。
ユニット名の由来はもう有名なのですが一応。
潮紗理菜(サリマカシー)のブログが正式なソースですよね。
「リマ」というのがインドネシア語で「5」。
で、「かわいい」を意味する「チャンティック」。(同じくインドネシア語。潮紗理菜が子どもの頃インドネシアに住んでいた。)
で、「これからかわいくなっていく的な」プラス「ひらがなっぽく」ということで合わせて「りまちゃんちっく」。
「沈黙した恋人よ」。圧倒的人気の理由。
りまちゃんちっくの「沈黙した恋人よ」は欅坂46の1stアルバム「真っ白なものは汚したくなる」の中に収録されてます。タイプAのディスク2。
懐かしいです。
欅坂46名曲ぞろいのこのアルバムの中でも負けてません。というか勝ってる。
勝負にいった曲だから、「沈黙した恋人よ」は。りまちゃんちっく自体がけやき坂46の中でも少数精鋭のユニットで、この曲でちゃんと爪跡を残したんです。
この曲のファンきわめて多し・・・。イントロの終わり、歌がはじまる前に静かに鳴るシンバル(キンキンキン・・・)の音まで人気。
「沈黙した恋人よ」が評価される理由。
この曲はパート割りが奇跡。5人のメンバーがソロで歌ったりハモったりするのだが、魔法が起こってます。なにやら超絶美しいハモりの魔法が。
個性がバラバラな5人の声。美しさ、可愛さ、お姉さんっぽかったり妹っぽかったり。かとしの声は温かく優しく、なんか聖母のような。
(ほんとは潮紗理菜(サリマカシー)がグループでは聖母と言われてるのだけど。声はすごいかわいい感じで。声が聖母っぽいのは実はかとしなんですね・・・。)
線が細いのになんでこんな声量豊かなのかかとし・・・。ライブだと出だしさんかく座りで歌ってるし(>_<)。
みんな声の潜在能力高い。ラスサビの前で矢継ぎ早にバトンタッチして歌い継いでいくとことか、感動と驚きがとまらないとこです。
(かとしと齊藤京子が歌はずば抜けていると言われますが、このユニットは全員の声が重要になってます。りまちゃんちっくの曲はすべて物語的で、演劇的なんです。)
もう一つ。「沈黙した恋人よ」の評価が続く理由。
実は「沈黙した恋人よ」の頃はまだけっこう素人っぽさがあるんですよ。で、これがいい。今この感じ出ないでしょう・・・。
今の経験と成長をもって悠々と歌われたら、この「沈黙した恋人よ」の頃の震えるような緊張感、静かに張り詰めたような感じは出ません。
そしてこの感情が歌のテーマ、踏み出せないで沈黙する恋人のテーマと奇跡的にリンクしていて。
欅坂46のアルバムに一緒に収録されるから、おかしいものにならないように、ただ丁寧に歌いこんだ結果こういう効果が生まれたのかなとも。ちょっと感動ですね。
「ハロウィンのカボチャが割れた」「ママのドレス」。変わりゆく、りまちゃんちっく。
「走り出す瞬間」ってもっと聴きこむべきアルバムだったのだ・・・。
発売時、タイプA、Bと通常版、合わせて新曲が18曲も一気にもたらされた。
(まじで勝負をかけてたんです。)
自分はちょっと遅れてけやき坂46のファンになって、その後間もなく改名して「キュン」が出て。
あたふたしてせっかくの過去の新曲(?)がしっかり聴きこなめてなかった(こういうことがよくあります)。
「走り出す瞬間」の新曲群はほんと全部名曲なんだけど、いろんなタイプの曲にチャレンジしてて、実験的な曲もあります。クオリティも高いです。
りまちゃんちっくの曲「ハロウィンのカボチャが割れた」は「走り出す瞬間」タイプAに収録されています。これが面白い歌詞で笑っちゃうやつです。やっぱり曲に恵まれてます。
かなり衝撃の歌詞なんですが、こういう変化球めいた歌詞、世界観でもりまちゃんちっくなら耐えうるんですよね。
(これ誰かのソロ曲だったりグループ全体の曲にはできないもんね。)
ところで、りまちゃんちっくというユニットの意義ってだんだんと変わっていってます。
じつは「沈黙した恋人よ」みたいな曲って以降もうないんですよね。消えちゃったんです。
「ハロウィンのカボチャが割れた」も次の「ママのドレス」もすごいファンシーな曲なんですよ。
日向坂46の3rdシングル「こんなに好きになっちゃっていいの?」のタイプCにりまちゃんちっくの新曲「ママのドレス」が収録されました。
これを聴いたときファンは大切な懐かしい絆が、出発の風景を共に見たメンバーたちが再集結したようなエモさ、無敵感みたいなものが味わえたのです。
実は、曲はどうでもいいのかもしれない。(←言い過ぎた)もう集まってくれただけで。またりまちゃんちっくの曲が聴けるというだけで嬉しかったということ。
けやき坂46→日向坂46とメジャーになっても、この5人の曲が出るだけで、両時代を通じて大切なものが受け継がれていく。
思い出が根付いたまま、絆は引き継がれていく。りまちゃんちっくはそういう感じにさせる存在になっていってます。
まとめ:りまちゃんちっくの世界観。
ちなみに「沈黙した恋人よ」「ハロウィンのカボチャが割れた」「ママのドレス」すべてダンスパフォーマンスが楽しく素敵だけど、りまちゃんちっくの本領は(誰が何と言おうと)歌なんです。
このユニゾン、声とハモりが唯一無二の価値なのだから。それにりまちゃんちっくのパフォーマンスって可愛すぎてですね・・・。だいたいの人は赤くなって見てられない次元なんです。僕は早めにあきらめました。
実は、アイドルソングって少人数のユニットかソロ曲のほうが印象深い曲になりやすい傾向がある。全員だと、グループ全体の色が一人一人の色を抑えるから。
温かみ、ハッピーオーラのこのグループの中で、「沈黙した恋人よ」は喪失のおそれを感じさせた。だから聴いたみんなの印象に刻まれたんですね。
結局人は切ない曲を明るい曲より上に置く、みたいな。喪失をテーマにした欅坂46の「二人セゾン」が頂点の人気をほこるのもそのためなのです。
他にもりまちゃんちっくの曲で気づいたことですが。このユニットの曲は海外色が強い。異国情緒あふれてます。
ハロウィンでまじでカボチャが飾られてたりとか。「ママのドレス」での人間関係、世界観も、日本というよりまるで外国のストーリーです。
彼のとの初デートだからママのドレスを借りる・・・。ダンスパーティーに迎えに来た彼氏が車のクラクションで合図・・・。
ギャース!
りまちゃんちっくはこの世界観に耐えうるのです。すごい・・・。誰かのソロ曲でも、グループ全体の曲でもアウトですよ。
りまちゃんちっくのふところの深さよ。「沈黙した恋人よ」も美しく優雅で牧歌的な雰囲気は、どこか外国のロマンスのような世界観でした。
コメント